合唱指導
ステップ1
しゃべり声ではなく歌声を使う。
普段「こんにちは」と挨拶する声と、歌うときの声は違う。
歌うときは歌声を使う。
ステップ2
いろいろな声を出す。
歌声の出し方がわからない人がいる。出し方を覚えるためにいろいろな声色を出してみる。その際はイメージが大切。例えば、手を前に出し、普段のこんにちはのときは目の前。ドスの利いた声を出すときは手を下に。少し気分のいい声を出すときは手を上にする。
裏声を使うときは、脳天に指をあててそこにぶつけるイメージ。
のどの後ろに引っ張られるような声も出す。
ステップ3
歌声を出す。
まずは鼻声を出す。そしてそのまま丸く歌う。
これが一番簡単。
さらによい歌声を出すには体の空洞を上手に使う必要がある。歌うときに大切な空洞は、口と鼻だ。
口の空洞を正しく使えているかどうかは、指を2本立てにして口に入るかどうかを確かめればいい。
鼻の空洞は、鼻とのどをつなぐ弁を意図的に開くイメージ。
歌はイメージによるところが大きい。一番イメージしやすいのは誰かの声をまねること。
先に生きる人にならねばならない。
努力する力
努力すれば必ず結果が出るかというと、世の中はそんなに甘くない。
だけど、努力をしなかったものには良い結果を得ることは難しい。
だから、「努力をする力」を身に着けさせてあげなければならない。
学校は「努力をする力」を身に着けやすい場所だ。
その理由は二つ。
一つは、勉強が比較的努力によって結果が出やすいものだから。
勉強はある程度までならやった分だけテストなどの点数に結び付く。
がんばったからできた!が実感しやすい。受験競争などにより必然的に努力を強いられるのもある。
もう一つは、努力を評価することができるから。
学校は、結果だけでなくそこまでの過程を通知表や日頃の声掛けで評価していくことができる。
成功しなければならない環境ではないので、努力と評価が結びつけやすい。
このように環境的にチャンスの多い場所にいるので、「努力する力」を少し意識していきたい。
「努力する力」を得たら、あとはその力を自分の好きなことに使えばいい。
やりたいこと、好きなことをどんどんやればいいと思う。
最もよいのは好きなことで努力する力が付けばいいんだけれど…。
褒めて伸ばす、叱って伸ばす
子どもに褒めシャワーを浴びせようなどと最近言われているけれど、子どもって鋭いから、本当に思っていないことはすぐに察知する。
褒めシャワーを浴びせることが大事なのではなくて、心から褒められる瞬間を多く見とれるように子どもをしっかり見ることが大切。
目的と手段が入れ替わってはいけない。
叱るのも一緒。タイミングが大事で、感情に左右されないこと。
自分の中で譲れない軸をもっている必要がある。この軸がぶれないことが叱るうえでは重要である。
字が書けない子どもたち
なんでこの子は字を書かないのだろう、と思うことが今までで何度もあった。
振り返ってみると、そのたびに「はやくかいてー」「さぼらないでー」といった声をかけている自分がいた。
僕はそれなりに字が書け、書くことに対して困らないで生きてきた。
だから、「字を書かない」のではなく、「字が書けない」子どもたちがいるということを認識していなかったのかもしれない。
現在、「書くこと」に抵抗のある子どもたちがすごく増えてきているように感じる。
書くことのつまづきとしては、
①文字を書く部分(文字を視写したり想起したりすることに困難がある)
②表記の仕方(熟語の順序が入れ替わったり、句読点が適切に打てなかったりする)
③文法(助詞の使い分けができない)
④作文(筋道の通った文章が書けない)
の4つの大別できる。
ここで、①についての体験をしてみてほしい。10分もかからないので紙とペンを用意してぜひ。
体験その1
この下にある文字を10秒見てください。その後、その文字を書き写してください。
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